【錯視で体験】「まだ見えてる」は本当? 脳の補正で見え方の変化に気づけない話

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先に、ひとつだけお伝えしておきます。
この記事を読み終えるまでに、あなたの脳は4回、あなたに嘘をつきます。
大げさに聞こえますか? では、さっそく1つめをどうぞ。
※見え方には個人差があります。見えにくくても、どこかが悪いという意味ではありません。この記事の図は、検査や診断のためのものではありません。
1つめ:現れては消える、黒い点
下の図を、少し離れて、ぼんやり眺めてみてください。
白い丸のところに、黒い点がチラチラと現れませんでしたか?
でも、その点を見つめようとすると、すっと消える。追いかけても、つかまらない。
実は——黒い点は、1つも描かれていません。
この図にあるのは、黒い背景と、灰色の線と、白い丸だけ。あの黒い点は、あなたの脳が勝手に作り出したものです。
視野のはしのほうで明るさを見るとき、脳には少しクセがあります。そのクセが、ないはずの点を見せているのです。
2つめ:この線、傾いていますか?
次はこちらです。横に走る、灰色の細い線を見てください。
少しずつ、斜めに傾いて見えませんか? 右上がりだったり、右下がりだったり。
では、答え合わせをします。同じ図に、まっすぐな赤い線を重ねてみました。
灰色の線は、1本残らず、完全な水平です。
定規を当てても、きれいに平行。傾きは、どこにもありません。
白と黒のタイルを少しずつずらして並べた。ただそれだけで、脳が勝手に「傾き」を作り出してしまうのです。
3つめ:どちらの四角が明るいですか?
左右に、灰色の四角が1つずつあります。
左のほうが明るく、右のほうが暗く見えませんか?
では、2つの四角を、同じ色の帯でつないでみます。
どちらも、まったく同じ色です。
帯でつなぐと、一本の均一な灰色にしか見えませんよね。
脳は、明るさを「そのもの」で判断していません。まわりと比べて判断しています。だから、同じ色でも違って見えるのです。
4つめ:描かれていない三角形
最後です。この図の真ん中に、何が見えますか。
白い三角形が、はっきり見えますよね。3つの黒い円の上に、ふわっと浮かんでいるように。
でも、三角形の線は、1本も引いていません。
証拠をお見せします。円の欠けている向きを、外側に変えてみました。
三角形が、跡形もなく消えました。
図にあったのは、最初から欠けた円が3つだけ。脳が「ここに三角形があるはずだ」と推測して、輪郭を描き足していたのです。
おまけ:目でも味わえる錯視
実は、こういう「止まっているのに動いて見える」渦や、線の重なりが波打って見える「モアレ」も、同じ脳の勘違いから生まれる現象です。

見ているだけで、ちょっと目が回りそうになりますよね。これも脳が「動き」や「模様」を勝手に補って処理しようとするクセの一種です。
ここまでで、4回

ぜんぶ見えた……のに、違うの?

そう。脳は見たままを見せてくれないんだ
いかがでしたか。
ないはずの黒い点が見え、平行な線が傾いて見え、同じ色が違って見え、描かれていない三角形が見えた。
たった4つの図で、脳は4回、事実と違うものを見せてきました。
ここで大事なのは、「だまされた自分がうっかりしていた」という話ではないことです。だまされない人は、いません。
目が受け取った情報を、脳はそのまま見せてくれない。
いつも補正して、推測して、足りないところを埋めて、「いい感じ」に整えてから、私たちに届けている。それが脳の仕事です。
ふだんの生活では、とてもありがたい働きです。おかげで、世界はなめらかに見えています。
でも、ここからが本題です
脳が「いい感じに整えてくれる」ということは——
見え方が少しずつ変わっても、脳がうまく補ってしまう、ということでもあります。
見え方の変化は、ある日突然やってくるものばかりではありません。ゆっくり、少しずつ進むこともあります。
そして、ゆっくりであればあるほど、脳は上手に補ってくれます。
だから本人は、こう思っているのです。
「まだ、ちゃんと見えている」
その「まだ見えている」という感覚じたいが、脳が整えてくれた結果かもしれない。今日の4つの図は、そういうことを教えてくれます。
自覚を待つのではなく、確認しにいく

じゃあ、自分では気づけないってこと?

だから、待つんじゃなくて確認しにいくんだよ
私たちは、体のことを「自覚」で判断しがちです。痛くなったら病院へ。見えにくくなったら眼科へ。
でも見え方については、その自覚が、いちばん当てにならない相手——自分の脳——から届いています。
だとしたら、やることは1つです。
自覚が来るのを待つのではなく、定期的に、確認しにいく。
今日の4つの図で、「自分の見え方って、思っているほど当てにならないんだな」と感じてもらえたなら、この記事の目的は果たせました。
見え方で気になることがあれば、自己判断せず眼科で相談してください。
本当に増えてます。白内障、緑内障、網膜剥離、黄斑変性症、MDG、網膜色素変性症。
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この記事を書いた人|ぱきら
健康食品・自然食品の販売現場に立ち続けて約25年。健康食品やサプリメントを主軸に、寝具・化粧品・整水器・補聴器まで、延べ数千点の「健康にまつわる商品」を直接お客様に届けてきました。華やかな広告の裏にある「商品の本当の姿」と、流行に流されない「賢い選び方」をお伝えしています。

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