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海水塩・岩塩・精製塩の違い|「岩塩は体にいい」は本当か

海水塩・岩塩・精製塩の3種類を並べて比べた図

⏱ 約5分で読めます。岩塩をお使いの方こそ、ご一読ください🍵

✅ 今日の結論

  • 塩の分け方には「原料」と「作り方」の2つがあります。これが混ざって語られるから、ややこしくなります。
  • 「化学塩」は正式な言葉ではありません。「自然塩」が使えないのと、同じ理由です。
  • そして意外な数字がひとつ。マグネシウムがいちばん多いのは、精製塩です。

「岩塩のほうが、体にいいんですよね?」

売り場で、本当によく聞かれます。

お答えする前に、まず言葉を整理させてください。ここがごちゃごちゃしているせいで、多くの方が誤解しています。

目次

塩の分け方は、2つあります

分け方種類
原料で分ける海水塩/岩塩/湖塩
作り方で分けるイオン膜/天日/平釜/立釜
「岩塩の天日」もあれば、「海水のイオン膜」もあります。別々の話です。

この2つは、まったく別の分類です。ところが売り場では「岩塩か、精製塩か」のように、原料と作り方をごちゃまぜにして語られます。だから分からなくなるのです。

岩塩も、もとは海水です

岩塩は、大昔の海が地殻変動で陸に閉じ込められ、長い時間をかけて水分が抜け、結晶になったものです。

つまり「海の塩か、山の塩か」という違いではありません。「今の海か、大昔の海か」の違いです。

ひな

えっ、岩塩って海の塩だったの?

ぱきら

そう。うんと昔の海がね、山になって残ったんだよ

「化学塩」という言葉について

これも、よく耳にする言葉です。ただ——正式な用語ではありません。

一般には、イオン交換膜法でつくった純度の高い塩(精製塩)を指して、そう呼ばれているようです。

ただ、前回の記事で書いたとおり、「自然塩」「天然塩」は表示に使えません。買う側に誤解を与えるからです。ならば、その裏返しである「化学塩」も、同じくらい曖昧な言葉ということになります。

そもそも塩化ナトリウムという物質は、海から採っても、精製しても、まったく同じものです。

では、数字を見てみましょう

文部科学省の食品成分データベースに、実際の数値が載っています。100gあたりのミネラル量です。

種類ナトリウムカリウムカルシウムマグネシウム
食塩39,000mg100mg22mg18mg
並塩38,000mg160mg55mg73mg
精製塩(家庭用)39,000mg2mg0mg87mg
出典:文部科学省 食品成分データベース(日本食品標準成分表 八訂・増補2023年)

お気づきでしょうか。

マグネシウムがいちばん多いのは、精製塩です。

種明かしをすると、家庭用の精製塩には固まるのを防ぐために炭酸マグネシウムが加えられているからです。

「精製塩はミネラルがゼロ」——よく聞きますが、公的なデータを見るかぎり、そうではありません。

ひな

精製塩のほうが多いって、逆じゃない?

ぱきら

そう思うよね。でも数字は数字なんだ

そもそも、塩でミネラルは摂れません

ここが、いちばんお伝えしたいところです。

さきほどの表は100gあたりの数字です。でも塩を100gも食べる人はいません。1日の目標は、6g前後でしたね。

6g食べたときに摂れるマグネシウムは、4〜5mg。成人が1日に必要な量は、およそ300mg前後です。

マグネシウムの量くらべ塩6gと納豆1パックに含まれるマグネシウムの量を棒の長さで比べた図 マグネシウムの量くらべ 塩 6g(1日分) 約4〜5mg 納豆 1パック(50g) 約50mg

納豆を1パック食べれば、それだけで約50mg。塩なら10日分以上に相当します。

つまり——ミネラルを摂りたいなら、塩ではなく、おかずを見るべきです。塩の種類で悩む時間があったら、納豆を1パック足したほうが確実に効きます。

では、何を基準に選ぶか

ここまでは「違い」の話でした。実際の選び方——原材料名、結晶の形、価格、味の4つについては、長くなるので別の記事にまとめました。

塩の袋、どこを見て選んでいますか?|売り場で迷わない4つのものさし

売り場での見方、3つ

  1. 「岩塩だからミネラル豊富で健康的」は、量で考えると無理があります。1日6gでは、必要量の2%にも届きません。
  2. 「化学塩は危ない」「自然塩は安全」——どちらも曖昧な言葉です。そう言って売る売り場には、いったん立ち止まってください。
  3. 選ぶなら、味と使う場面で。そして裏の「工程」を見る。それで十分です。

塩は、健康食品ではありません。調味料です。

だからこそ——どれを選ぶかより、どれだけ使うか。結局そこに戻ってきます。

※この記事は公的なデータをもとに、塩の分類と成分を説明したものです。特定の商品の優劣や、病気の予防・治療の効果を示すものではありません。血圧や腎臓のことで治療中の方は、医師や管理栄養士の指示に従ってください。

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ぱきら

この記事を書いた人|ぱきら

健康食品・自然食品の販売現場に立ち続けて約25年。健康食品やサプリメントを主軸に、寝具・化粧品・整水器・補聴器まで、延べ数千点の「健康にまつわる商品」を直接お客様に届けてきました。華やかな広告の裏にある「商品の本当の姿」と、流行に流されない「賢い選び方」をお伝えしています。

→ くわしいプロフィールはこちら

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この記事を書いた人

25年間、現場で「健康の正体」を見極めてきた目利き
はじめまして。健康業界の現場に立ち続けて約25年。健康食品やサプリメントを主軸に、寝具全般、化粧品、補正下着、整水器に、インソール、健康ジュエリー、空気清浄機、自然食品から補聴器まで、延べ数千点に及ぶ「健康にまつわる商品」をは幅広いジャンルで直接お客様に届けてきました。

私がこの四半世紀で学んだこと。それは、「華やかな広告やマーケティングの裏にある、商品の本当の姿」です。

世の中には「国産=安心」「高価=高品質」というイメージが溢れていますが、現場で多くのお客様の体調の変化や原材料の真実を見てきた私には、別の景色が見えています。何を食べるか、何を使うか以上に大切なのは、情報に惑わされず「自分に本当に必要なもの」を【正しく選ぶ力】です。

このブログでは、忖度なしの現場経験をベースに、流行に流されない「賢い商品選びの基準」をシェアしていきます。あなたの体が、もっと楽に、もっと健康でい続けるための「考えるヒント」になれば幸いです。

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