ピーナッツバターの選び方|安い物と高い物は何が違うのか

⏱ 約4分で読めます。ピーナッツバターが好きになる 本物を選べるようになる ご一読ください🍵
✅ 今日の結論
- ピーナッツは、研究では循環器疾患のリスクの予防になる食品です。
- ピーナッツバターは血糖値が上がらないのではなく、急上昇(スパイク)を避けやすいだけです。
- 安いものと高いもの、いちばんの違いは「ピーナッツの配合量」と「添加物の有無」です。
それっとほんとにピーナッツバター??? - 「高い=ブランド代」ではありません。原材料がシンプルだから高い——これが実態です。
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「ピーナッツバターは甘くて高カロリー。体にいいわけがない」——そう思っている方も多いのではないでしょうか。

甘いお菓子のなかまだと思ってた。パンに塗るとカロリーやばそうだし。

そう思うのも無理はないよ。でも調べていくと、話はそう単純じゃないんだ。
研究では、こう報告されています
国立がん研究センターの多目的コホート研究(JPHC研究)に、ピーナッツ摂取と脳卒中・循環器疾患の関連を調べたものがあります。45〜74歳の日本人約7万人を15年間追跡した調査です。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| ピーナッツをよく食べる人 | 脳卒中・脳梗塞・循環器疾患の発症リスクが低いことと関連 |
📖 出典:国立がん研究センター「ピーナッツ摂取と脳卒中および虚血性心疾患発症との関連」(Stroke誌 2021年掲載)
少なくとも「甘いだけの嗜好品」ではないのです。
テレビ番組「林修の今でしょ!講座」でも、「パンにピーナッツバターを塗ると血糖値の上昇を抑える」と紹介されたことがあります。オレイン酸とたんぱく質が、糖の吸収をゆるやかにする。
安いものと高いもの、何が違うの
最大の違いは2つです。ピーナッツの配合量と、添加物の有無。
① ピーナッツの量
安い商品の多くは、正確には「ピーナッツバター」というより「ピーナッツクリーム」です。ピーナッツの配合が少なく、水あめ・植物油脂・砂糖でかさ増しされています。
一方、高い商品はピーナッツ90%以上、無添加タイプならほぼ100%が基本です。香りと風味の濃さが違います。
② 原材料表示に出る違い
| 安いものによくある原材料 | 高いものの原材料 |
|---|---|
| 水あめ | ピーナッツ(+塩少量)のみ 有機ピーナッツを使う商品も |
| 植物油脂(コストを下げるため) | |
| 砂糖 | |
| 乳化剤(油が分離しないよう加工するため) |
無添加のピーナッツバターは、置いておくと表面に油が浮いてきます。これは品質が悪いのではなく、乳化剤を使っていない証拠です。使う前によく混ぜれば問題ありません。
ちなみに乳化剤そのものにも、注意が必要という指摘があります。2021年に発表されたヒト対象の試験では、乳化剤の一種であるカルボキシメチルセルロース(CMC)を摂取した群で、腸内細菌叢の乱れが確認されました。「乳化剤=絶対に悪い」と断定できる段階ではありませんが、無添加を選ぶ理由がもう一つ増えたとは言えそうです。
③ 製法の違い
安い商品は大量生産・乳化剤で安定化が基本。風味より「使いやすさ」重視です。
高い商品は低温ローストで香りを残し、オーガニック認証などにコストがかかっている分、価格に反映されます。「高い=ブランド代」ではなく、「原材料がシンプルだから高い」というのが実態です。
実際に売り場でも扱っている商品で見てみましょう。三育フーズの「無添加ピーナッツバター」は、原材料がピーナッツのみ。塩も砂糖も乳化剤も使っていません。創業100年、長く作られてきた商品です。この記事の分類でいえば、「ピーナッツバター」というより、むしろ純度の高い「ピーナッツペースト」に近い一本です。なお、原材料のピーナッツは国産ではありません。無添加であることと産地は別の話なので、その点は正直にお伝えしておきます。
実はこの商品、見た目がびっくりするほど地味です。派手なパッケージも、大きなキャッチコピーもありません。ですが、そのぶん「もっと高いピーナッツバターを使っていたけど、これに変えたら全然違う」というお声を、売り場でよくいただく商品でもあります。パッケージの華やかさと中身の良さは、必ずしも一致しません。だからこそ、原材料表示を見る習慣が生きてきます。
使い方はパンに塗るだけではありません。ほうれん草のお浸しにひとさじ加えるとコクが出ますし、バニラアイスクリームにかけても相性は抜群です。いつもの一品に、ひとさじ加えるだけで表情が変わります。


油が浮いてるの、失敗した商品かと思ってた……

逆だよ。よく混ぜて使うのが正解。味噌でも同じような話をしたよね。
- 大事なポイント選び方
「バター」「クリーム」「ペースト」の違い
似た名前の商品が並んでいて、迷う方も多いはずです。原材料表示で見分けられます。
| 名前 | 原材料 | 特徴 |
|---|---|---|
| ピーナッツペースト | ピーナッツ100% | 香り濃厚・甘くない。料理・製菓向け |
| ピーナッツバター | ピーナッツ+塩(少量の砂糖や油脂を含むことも) | コクが強い。パン・料理どちらも |
| ピーナッツスプレッド/クリーム | ピーナッツ+砂糖+植物油脂 | 甘く軽い・塗りやすい。パン・お菓子向け |
日本のスーパーに多いのは、実はピーナッツクリーム(スプレッドとほぼ同じ分類)です。海外のピーナッツバターは無糖タイプが主流で、より濃厚な傾向があります。

目的別の選び方
- 健康重視で選びたい → ピーナッツ100%・無添加タイプ
- パンに甘く塗りたいだけ → ピーナッツクリームで十分
- 担々麺やドレッシングなど料理にも使いたい → 無糖タイプ(ピーナッツペーストに近いもの)
- コスパを重視したい → 大容量タイプでも、原材料表示だけは確認してから
売り場に立って伝えたいこと
「高い=高級ブランド」ではなく、原材料がシンプルだからこそ価格が上がる。これはピーナッツバターに限らず、この連載で繰り返し出てくる構造です。
塩でも、味噌でも、ごま油でも、話は同じところに行き着きました。パッケージの表側ではなく、裏の原材料表示を見る。それだけで、同じ棚に並ぶ商品の見え方が変わってきます。
※この記事は栄養素と食品表示について説明したものであり、特定の疾病の予防や治療の効果を示すものではありません。体調に不安のある方は、かかりつけの医師にご相談ください。
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この記事を書いた人|ぱきら
健康食品・自然食品の販売現場に立ち続けて約25年。健康食品やサプリメントを主軸に、寝具・化粧品・整水器・補聴器まで、延べ数千点の「健康にまつわる商品」を直接お客様に届けてきました。華やかな広告の裏にある「商品の本当の姿」と、流行に流されない「賢い選び方」をお伝えしています。

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