毎朝の納豆、ラベルを見て選んでいますか?|大豆の産地・粒・タレの見方

スーパーの発酵食品コーナーで、棚に並んだ何種類もの納豆のパッケージを手に取り、裏のラベルを見ながら選んでいる女性のイラスト

✅ 今日の結論

  • 納豆の違いは「大豆の産地」「粒の大きさ」「タレの中身」「包み方」の4か所に出ます
  • 「国産大豆」と書いてある納豆はむしろ少数派です。多くは輸入大豆(主にアメリカ・カナダ)です
  • 2023年4月から、「遺伝子組換えでない」と書けるのは”混入なし”の場合だけになりました
  • 粒とひきわりでは、ビタミンKはひきわりが約1.5倍、ミネラルは粒が多め。得意が違うだけです

⏱ 約6分で読めます。納豆をラベルで選ぶ4つの見どころと、「体にいい」の中身 ご一読ください🍵

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。

「納豆は体にいい」——これはよく聞く話です。ただ売り場に立っていると、「じゃあ、どれを選べばいいの?」というところで、みなさん止まっています。3個パックで100円を切るものから、1個300円するものまで。この値段の差は、何の差なのでしょうか。

読者の疑問(?)

納豆って、正直どれも同じに見えるんだけど。安いのじゃダメなの?

ぱきら

安いのが悪いわけじゃないよ。ただ、裏を見ると「同じに見えて、けっこう違う」のが分かる。今日はその見方の話なんだ。


目次

納豆の違いが出る、4か所

納豆は、蒸した大豆に納豆菌をつけて発酵させた発酵食品です。作り方はどれもだいたい同じ。それでも味と値段に幅が出るのは、大豆・粒・タレ・包みの4つが製品ごとに違うからです。しかもこの4つは、ぜんぶパッケージの裏に書いてあります。


ラベルで選ぶ、4つのポイント

納豆の裏ラベルの見取り図。①原材料名の先頭で大豆の産地 ②「遺伝子組換えでない」等の表示 ③たれのスラッシュの後ろが添加物、の3か所
裏ラベルで見るのは、この3か所です(表示は例)

① 大豆の産地と「遺伝子組換え」の表示

日本の大豆は9割以上が輸入です。食品用に限っても国産は2〜3割ほど。「国産大豆」「北海道産」と書いてある納豆は少数派だと思って売り場を見てください。書いていなければ輸入大豆(主にアメリカ・カナダ産)です。良い・悪いではなく、まず「自分が食べているのはどっちか」を知る、ということです。

納豆は、豆腐や味噌と同じく「遺伝子組換え」の表示が義務づけられた食品です。輸入大豆の場合、次のどれかが書かれています。

  • 何も書いていない/「分別生産流通管理済み」……組換えでない大豆を、混ざらないよう管理して使っている
  • 「大豆(遺伝子組換えでない)」……2023年4月から、”検査して混入が見つからなかった”ものだけがこう書けます。以前より厳しくなりました
  • 「大豆(遺伝子組換え不分別)」……組換えと非組換えを分けずに使っている

「遺伝子組換えでない」の表記がわざわざ残っている製品は、それだけ管理に手をかけているということです。

📖 出典:大豆のホームページ|農林水産省/遺伝子組換え表示制度|消費者庁

② 粒の大きさ ― 用途で選ぶ

粒は「大粒・中粒・小粒・極小粒・ひきわり」に分かれます。まず大粒・中粒・小粒のあいだに、栄養の差はありません——成分表でも「糸引き納豆」のひとくくりです。ここは「何に使うか」で選んで大丈夫です。

種類向いている食べ方
小粒・極小粒ごはんにのせる。いちばん多く売られている
中粒・大粒豆の食べ応えを楽しむ。そのまま一品として
ひきわり大豆を割って皮を除き発酵させたもの。和え物・薬味・のり巻き・離乳食

ひきわりは表面積が大きいぶん発酵が早く進みます。風味は強め、日持ちはやや短めです。

そして、この「発酵が進みやすい」性質は栄養にも出ます。粒とひきわりを成分表(可食部100gあたり)で比べると、はっきり違うのは2つでした。

  • ビタミンKはひきわりが多い……粒 600μg → ひきわり 930μg(約1.5倍)。ビタミンK2は納豆菌がつくる成分なので、菌がよく働くひきわりで増えます
  • ミネラルは逆に粒が多い……カルシウム 90mg → 59mg、鉄 3.3mg → 2.6mg。皮を取り除くぶん減ります
  • たんぱく質と食物繊維は、ほぼ互角……16.5g / 16.6g、食物繊維は 6.7g / 5.9g

つまりどちらが上ではなく、得意が少し違うだけです。しかも1パック(約50g)に直せば、差はこの半分になります。「消化がいいのはどっち?」ともよく聞かれますが、吸収率を比べた公的なデータは見当たりません。ひきわりが離乳食やお年寄りに勧められるのは、噛みやすく飲み込みやすいからです。

あまり神経質にならず、続けられるほうを選ぶ——それがいちばん効きます。

📖 出典:糸引き納豆/挽きわり納豆(食品成分データベース)※食物繊維は測定法が2通りあるため、同じプロスキー変法どうしで比べています

③ タレの原材料 ―「/」の後ろを見る

見落とされがちなのがタレです。原材料表示のスラッシュ(/)の前が「食品」、後ろが「添加物」。タレは、この後ろが製品で大きく違います。「だし・醤油・砂糖・食塩」だけのシンプルなものもあれば、「果糖ぶどう糖液糖」「たんぱく加水分解物」「調味料(アミノ酸等)」を重ねたものもあります。

後者が悪いわけではありません。ただ、「納豆そのものの味」を知りたいなら、タレを半分にするか、醤油だけで食べてみると、大豆の違いがよく分かります。タレがシンプルな製品ほど、大豆の味で勝負しているとも言えます。

📖 出典:国産丸大豆納豆|タカノフーズ(添付たれの原材料の一例)

④ 包み ― 発泡スチロール・経木・わら

ほとんどは発泡スチロールですが、経木(うすい木の包み)やわらのものもあります。木やわらは余分な水分を吸うので、粘りや香りの出方が変わると言われます。値段は上がるので「たまに食べるなら」という選び方です。製法にこだわった製品ほど、裏面に説明が書いてあります。


「納豆は体にいい」の中身について

「納豆で血液がサラサラになる」とよく言われますが、あの話の出どころはサプリメントの表示です。ふつうの納豆1パックに、血圧や血流をうたう表示はできません。いっぽう骨については、納豆で初めてトクホになった商品があります。この「何パック分」という数字を実際に確かめたら、サプリの箱と大学の資料で15〜20倍ちがっていました。別の記事にまとめています。

📗 「納豆30パック分」は本当?|ナットウキナーゼの数字を確かめてみました

なお、納豆は朝ごはんのイメージが強いですが、朝でなければいけない理由はありません。時間帯で栄養が大きく変わるわけではないので、いちばん続けやすい時間でどうぞ。朝は箸が進まないという方は、夕食の一品にするほうが長続きします。


賞味期限を、少し過ぎてしまったら

納豆は生きた菌が働く発酵食品なので、冷蔵庫の中でもゆっくり発酵が進みます。だから表示は「賞味期限」(おいしく食べられる目安)で、1〜2日過ぎてすぐ悪くなるわけではありません。

発酵が進むと、表面に白いジャリジャリした粒が出ることがあります。チロシンといううま味のもと(アミノ酸)の結晶で、食べても害はありません。ただしアンモニアのようなツンとした匂いが強い/糸を引かず溶けている/水っぽい——これが出たら発酵が行き過ぎです。冷蔵(10℃以下)で保存し、すぐ食べないぶんは冷凍できます。

📖 出典:納豆の表面に白いものがありますが、何ですか?|ミツカン

ぱきら

賞味期限が1日過ぎただけで捨ててしまう方は多いです。もったいない話で、匂いと糸の引き方を見れば、たいていはまだ食べられます。


今日からできること

次に納豆を買うとき、いつも手に取るものの裏を1回ひっくり返してみてください。大豆は国産か輸入か。遺伝子組換えの表示はどうか。タレの「/」の後ろは長いか短いか。それだけで、いつもの納豆の”性格”が分かります。そして、たまにはタレを使わず醤油を数滴だけで食べてみると、大豆の甘みや香りが製品でこんなに違うのかと驚くはずです。毎日食べるものだからこそ、1回だけ立ち止まって選ぶ価値があります。

※この記事は食品表示について説明したものであり、特定の疾病の予防や治療の効果を示すものではありません。体調に不安のある方は、かかりつけの医師にご相談ください。

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この記事を書いた人

25年間現場で「健康の正体」を見極めてきた目利き
はじめまして。健康業界の現場に立ち続けて約25年。自然食品、健康食品やサプリメントを主軸に、寝具全般、化粧品、補正下着、整水器に、インソール、健康ジュエリー、空気清浄機から補聴器まで、延べ数千点に及ぶ「健康にまつわる商品」をは幅広いジャンルで直接お客様に届けてきました。

私がこの四半世紀で学んだこと。それは、「華やかな広告やマーケティングの裏にある、商品の本当の姿」です。

世の中には「国産=安心」「高価=高品質」というイメージが溢れていますが、現場で多くのお客様の体調の変化や原材料の真実を見てきた私には、別の景色が見えています。何を食べるか、何を使うか以上に大切なのは、情報に惑わされず「自分に本当に必要なもの」を【正しく選ぶ力】です。

このブログでは、忖度なしの現場経験をベースに、流行に流されない「賢い商品選びの基準」をシェアしていきます。あなたの体が、もっと楽に、もっと健康でい続けるための「考えるヒント」になれば幸いです。

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