甘酒は米麹と酒粕で違う|3種類の見分け方と選び方

⏱ 約6分で読めます。「飲む点滴」と聞いたことがある方へ🍵
「甘酒って、飲む点滴なんですよね?」
たしかに、そう呼ばれています。でも正直に言わせてください。「甘酒」の名前で並んでいるもののなかには、その名に遠く及ばないものがかなりあります。
同じ名前なのに、原材料もはたらきもまるで違う。あなたが自分に合った一本を選べるように、3種類の違いを整理します。
📌 この記事でわかること
・甘酒3種類の、中身の違い
・「飲む点滴」と呼べるのはどれか
・いちばん多く売られているのはどれか
・目的別に、あなたが選ぶべき一本
まず、これだけは避けてください
砂糖で甘くしただけの「甘酒風の飲みもの」です。
甘酒本来の甘さは、麹が米のデンプンを分解してできる自然な甘さ。そこに砂糖や果糖ぶどう糖液糖を足したものは、私はおすすめしません。
値段でも、商品名でも、パッケージの派手さでもありません。裏の原材料表示を見てください。最初のほうに砂糖や液糖が並んでいたら、それは麹の力ではなく砂糖で甘くしたものです。

えっ……甘酒って、どれも同じじゃないんですか?
甘酒は、大きく3種類
- 酒粕の甘酒
- 米+米麹の甘酒
- 米麹だけの甘酒

🤔 少し、考えてみてください
この3つのうち、私が「飲む点滴」と呼べると思っているのはどれでしょう。
そして、いちばん多く売られているのはどれだと思いますか。
① 酒粕の甘酒 ── 私が甘酒嫌いだった理由
日本酒を搾ったあとに残る酒粕を溶かしてつくる甘酒です。
実は私自身、昔は甘酒が苦手でした。子どもの頃にはじめて飲んだのが、この酒粕タイプだったからだと思います。日本酒の風味が強く、子どもの舌には合わなかったのでしょう。
「甘酒は苦手」という方の多くは、最初にこのタイプに出会っているのではないでしょうか。もしそうなら、他の甘酒はまったく別の飲みものです。
- 日本酒の風味があり、お酒好きの方に好まれます
- 酒粕由来の酵母を含みます
- かす汁や粕漬けなど料理にも使えます
- ほんのりアルコールを含むため、寝る前の一杯として好まれる方も
⚠️ 2つの注意点
・アルコールを微量に含みます。お子さま、妊娠中・授乳中の方、運転する方には向きません
・沸騰させないでください。60℃くらいまでが目安。煮立たせると麹や酵母のはたらきが失われます
なお、酒粕そのものに甘みはほとんどないため、市販品の多くは砂糖を加えています。砂糖を避けたい方は、米麹を合わせたタイプを探してください。
② 米+米麹の甘酒 ── これが本当の「飲む点滴」
米に米麹と水を加え、蒸して熟成させてつくります。砂糖は使いません。
江戸時代には夏の飲みものとして親しまれ、俳句では今も甘酒は「夏の季語」です。
「飲む点滴」と呼ばれるのは、ブドウ糖・アミノ酸・ビタミンを含み、その構成が点滴に似ているためだと言われています。
ポイントは「米を足している」こと。麹だけでなく米のデンプンが加わるぶん、分解されてできるブドウ糖の量が変わります。甘みが濃く、飲み応えがあり、腹持ちがいいのはそのためです。
私が「飲む点滴」と呼べると思っているのは、このタイプです。

なるほど! これが本命なんですね
アルコールを含まないので、離乳食後期(生後9か月頃)のお子さまや、妊娠中・授乳中の方にも選びやすい一本です。(はじめは少量から。ご心配な場合はかかりつけ医にご相談ください)
③ 米麹だけの甘酒 ── 実は、これがいちばん多い
米麹と水だけでつくる甘酒。そして世の中で売られている甘酒で、いちばん多いのがこれです。
理由はつくりやすさです。家庭で炊飯器や鍋でつくるときも、麹と水を合わせて保温するだけ。②のように米を蒸して熟成させる手間がいりません。
そのぶん安価で、クセがなく、万人受けする飲みやすさがあります。毎日続けるなら、飲みやすさは何より大事ですから、これは大きな長所です。
ただ、正直に言います。私は、このタイプを「飲む点滴」とは呼べないと思っています。
米を足していないぶん、②とは中身が変わります。「甘酒=飲む点滴」と信じて毎日飲んでいる方は少なくありません。期待していたものと違った、が起こりやすいのはここです。

うちで飲んでるの……これかもしれません
「ストレート」の落とし穴
- 希釈タイプ……濃いので、水やお湯で薄めて飲む
- ストレートタイプ……そのまま飲める=すでに薄めてある
「そのまま飲めて、飲みやすい」ということは、飲みやすい濃さまで水で薄めてあるということでもあります。ここも裏の栄養成分表示を見比べれば分かります。
答え合わせ ── あなたに合うのは?
| こんな方に | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 疲れたとき・夏バテ・しっかり栄養を摂りたい | ② 米+米麹 | 米を足すぶん、ブドウ糖が多く飲み応えがある |
| 赤ちゃん・妊娠中・授乳中・運転する日 | ② 米+米麹 または ③ 米麹だけ | アルコールを含まない |
| すっきり飲みたい・毎日気軽に続けたい | ③ 米麹だけ | 安価で、クセがなく飲みやすい |
| お酒が好き・料理にも使いたい | ① 酒粕 | 日本酒の風味。かす汁や粕漬けにも |

これなら、自分に合う一本が選べます!
失敗しないための3か条
- 原材料表示を見る。砂糖・果糖ぶどう糖液糖が最初のほうにあるものは選ばない
- 「米麹だけ」なら、栄養成分表示の濃さを見比べる。ストレートはすでに薄めてあります
- お子さま・妊娠中・運転前は、酒粕タイプを避ける。アルコールを含みます
まとめ
いちばん多く売られているのは③の米麹だけ。手軽で、安くて、飲みやすい。それは立派な長所です。ただ、②の米+米麹とは中身が違います。
良い・悪いではありません。知らずに選ぶか、知って選ぶか——その差だけです。
味噌も醤油もいわし節も、答えはいつも同じところにあります。裏の、原材料表示を見てください。
毎日の小さな選択こそが、身体への積み重ねになります。
※「飲む点滴」という呼び名について
成分が点滴と似ているという比喩であり、医療行為の代わりになるという意味ではありません。
※本記事は個人の経験と考えに基づくものであり、特定の食品の効果を保証するものではありません。お子さまへ与える際や、妊娠中・授乳中の方、通院中・食事制限のある方は、かかりつけの医師にご相談ください。
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この記事を書いた人|ぱきら
健康食品・自然食品の販売現場に立ち続けて約25年。健康食品やサプリメントを主軸に、寝具・化粧品・整水器・補聴器まで、延べ数千点の「健康にまつわる商品」を直接お客様に届けてきました。華やかな広告の裏にある「商品の本当の姿」と、流行に流されない「賢い選び方」をお伝えしています。

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