即席めんの原材料表示の読み方|カッコの中と「食塩相当量」の意味

⏱ 約4分で読めます。お手元に袋めんがあれば、裏を見ながらどうぞ🍵
✅ 今日の結論
- 原材料名はカッコで区切られています。「めん」のカッコの中を見れば、麺に食塩を使っているかが分かります。
- 一覧に「食塩」の文字があっても、どのカッコの中にあるかで意味がまるで違います。
- 「食塩相当量」は、食塩の量ではありません。ナトリウムを食塩に換算した数字です。
- だから食塩を使っていなくても、数字はゼロになりません。ここを知らないと表示を読み違えます。
売り場でよく聞かれます。「結局、どこを見ればいいんですか」と。
今日は即席めんを例に、その場で確かめられる読み方をお伝えします。覚えることは2つだけです。原材料名のカッコと、食塩相当量という言葉の意味。この2つが分かると、袋の裏が急に読めるようになります。
なお、例に出すのはイトメンという会社の商品です。麺に食塩を使わない「無塩製麺」という、めずらしい作り方をしている会社で、比べる材料としてちょうどいいのです。その話はこちらの記事に書きました。
その1|原材料名は、カッコの中まで読む
ここは、ぜひ覚えて帰ってください。売り場で、その場で確認できる方法があります。
即席めんの原材料名は、たいていカッコで区切られています。「めん」のカッコと、「添付調味料」のカッコです。
たとえばイトメンのカレーラーメンは、こう書かれています。
油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂)、添付調味料(食塩、糖類、香辛料…)
📖 出典:イトメン株式会社「5食 イトメンのカレーラーメン」商品ページ
お分かりでしょうか。「めん」のカッコの中には、小麦粉と植物油脂しかありません。食塩は、そのうしろの「添付調味料」のほうに入っています。つまりスープの塩です。
ふつうの袋めんは、ここが違います。「めん」のカッコの中に、食塩が並んでいます。売り場で他社の袋を裏返して見くらべると、はっきり分かります。

カッコの中まで読む。ここまでやれば、もう目利きです。
ちなみに、原材料名の一覧に「食塩」の文字があるからといって、麺に塩が入っているとは限りません。どのカッコの中にあるかで、意味がまるで違います。ここを読み分けられると、売り場の景色が変わります。
その2|「食塩相当量」は、食塩の量ではありません
さて、ここで鋭い方は引っかかるはずです。先ほどのカレーラーメンは1食4.8g。その内訳はめん1.2g、スープ3.6gと書かれています。
「食塩を使っていないはずの麺に、1.2gある。おかしいじゃないか」——そう思われた方、正しい読み方です。
正直に申し上げますと、私もこれを知ったのは最近です。種明かしをします。
「食塩相当量」は、食塩の量ではありません。食品に含まれるナトリウムの量を、食塩に換算した数字です。食品表示のルールで、そう決められています。
計算式はこうです。食塩相当量(g)= ナトリウム(mg)× 2.54 ÷ 1000
📖 出典:東京都保健医療局「食品衛生の窓|栄養成分表示(表示方法)」
つまり、食塩をひとつまみも入れていなくても、ナトリウムが含まれていれば数字は出ます。野菜ジュースの表示に食塩相当量が載っているのも同じ理由です。メーカーもこう説明しています。
原材料名に食塩の記載がない商品は、食塩を使用しておりません(野菜や果物に含まれるナトリウムを食塩相当量に換算して表示しています)
📖 出典:カゴメ株式会社「栄養成分表示に食塩相当量の記載がありますが、食塩を使用しているのですか。」
そしてもうひとつ、表示をよく見ると分かることがあります。この1.2gは「めん」だけの数字ではありません。正しくは「めん・かやく」と書かれています。かやく——具のぶんが、一緒に数えられているのです。
イトメンの2商品を並べると、はっきりします。
| かやくの中身 | めん・かやく | スープ | |
|---|---|---|---|
| チャンポンめん | えび、しいたけ、砂糖、食塩 | 1.2g | 3.6g |
| キャベツラーメン | キャベツのみ | 0.7g | 4.1g |
合計はどちらも同じ4.8gなのに、めん・かやく側の数字が違います。その差は、かやくの中身にありました。
📖 出典:イトメン「5食)チャンポンめん」/同「5食)キャベツラーメン」各商品ページ
チャンポンめんのかやくには、食塩が入っています。えびとしいたけの風味を活かすためでしょう。一方キャベツラーメンのかやくは、キャベツだけ。この差が、そのまま数字に出ているわけです。
ですから「無塩製麺なのに1.2g」は、矛盾ではありません。麺に食塩は加えていない。けれど、かやくの食塩や、原料そのものが持つナトリウムまではゼロにできない。ただそれだけのことです。
そして数字をもう一度見てください。めん1.2gに対して、スープ3.6g。結局、塩分の3分の2以上はスープにあります。やはり主役はスープなのです。この話はラーメンの記事でくわしく書きました。
売り場に立って伝えたいこと
今日お伝えしたのは、たった2つです。
- 原材料名は、カッコの中まで読む
- 食塩相当量は、食塩の量ではない
この2つを知っているだけで、同じ棚に並ぶ商品の見え方が変わります。即席めんに限りません。味噌でも、ドレッシングでも、パンでも、読み方は同じです。

カッコの中まで読む。ここまでやれば、もう目利きです。
※この記事は食品表示について説明したものであり、特定の疾病の予防や治療の効果を示すものではありません。
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この記事を書いた人|ぱきら
健康食品・自然食品の販売現場に立ち続けて約25年。健康食品やサプリメントを主軸に、寝具・化粧品・整水器・補聴器まで、延べ数千点の「健康にまつわる商品」を直接お客様に届けてきました。華やかな広告の裏にある「商品の本当の姿」と、流行に流されない「賢い選び方」をお伝えしています。

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