マグネシウムが多い食べ物|玄米と白米で約7倍。日本人に足りないミネラル

二つの茶碗に盛られた玄米と白米

✅ 今日の結論

  • 同じお米でも、玄米ごはんと白いごはんではマグネシウムが約7倍違います。100gあたり49mgと7mg。取り除かれた糠と胚芽のほうに、ミネラルが入っていました。
  • 日本人の平均摂取量は1日247.1mg。推奨量(30〜49歳で男性380mg・女性290mg)には届いていません。
  • マグネシウムについて国が定めている表示は「多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です」(栄養機能食品の栄養機能表示/厚生労働省)。ただし「摂れば病気が防げる」という意味ではありません。足りていない分を、いつもの食卓で戻す。今日はその話です。

⏱ 約9分で読めます。今日の晩ごはんの前に、ご一読ください🍵

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玄米ごはんと白いごはん。同じお米なのに、マグネシウムの量は約7倍違います。

マグネシウムは、日本人に足りていないミネラルのひとつです。なぜ足りないのか、いつもの食卓でどう戻すのかをお話しします。

まだ何ともない今のうちに、できることをしておく。私が売り場で25年言い続けてきたのは、結局それだけです。

目次

心臓が動くのにも、ミネラルが要ります

そこで今日、名前を覚えて帰っていただきたいのがマグネシウムです。

マグネシウムは、体の中で300以上の酵素の働きに関わっているミネラルです。神経の伝達、筋肉の収縮、血圧の調整——どれも、生きているあいだ休みなく続く仕事ばかり。

そして心臓も、筋肉です。一日に約10万回。あの規則正しい収縮にも、マグネシウムが関わっています。

厚生労働省の「eJIM」には、マグネシウムが極度に不足したときのこととして、しびれ、筋けいれん、そして不整脈が起こりうると書かれています(厚生労働省eJIM「マグネシウム」)。

読者の疑問(?)

じゃあ、疲れやすいのも、めまいも、ぜんぶマグネシウム不足なの?

ぱきら

いや、そこは正直に言っておくよ。そう言い切る人がいたら、私はむしろ疑う

疲れやすさも、めまいも、動悸も、原因はいくつもあります。マグネシウムはその中の「ひとつの可能性」にすぎません。

気になる症状が続いているなら、まず受診してください。これは食品の話であって、診断や治療の代わりにはなりません。そのうえで、食事の話をします。

日本人は、なぜ足りないのか

日本人がマグネシウム不足になる3つの理由。食生活の変化、土壌の栄養不足、ストレスや生活習慣
足りない理由は、ひとつではありません。※図は説明のためのイメージです。含有量の数字は、このあとの表(文部科学省 食品成分データベース)でご確認ください。

まず、数字を出しておきます。

日本人のマグネシウムの平均摂取量は1日247.1mg(令和元年 国民健康・栄養調査)。いっぽう「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の推奨量は、30〜49歳で男性380mg、女性290mgです(健康長寿ネット「マグネシウムの働きと1日の摂取量」)。

男性なら、推奨量の6割5分ほどしか摂れていない計算です。しかもこれは平均。足りている人と、そうでない人がいます。

いちばん分かりやすいのは、ごはんです

なぜ足りないのか。理由はいくつもありますが、私がいちばん腑に落ちたのは「精製」でした。

ごはんのマグネシウム(100gあたり)の横棒グラフ。玄米ごはん49mg、白いごはん7mg
玄米ごはんは、白いごはんの約7倍
ごはん(100gあたり)マグネシウム出典
玄米ごはん49mg食品成分データベース
白いごはん(精白米)7mg食品成分データベース
同じお米で、約7倍の差。文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年」より。

約7倍です。取り除かれた糠(ぬか)と胚芽のほうに、ミネラルが入っていたということ。

ぱきら

白いものは、たいてい何かが取り除かれている。塩も、砂糖も、お米も同じなんだ

加えて、海藻・豆・雑穀を食べる回数が減ったこと。ストレスやアルコール、加齢によって体から出ていく量が増えること。理由はいくつも重なっています。

裏を返せば——昔ながらの和食は、よくできていたということです。

食卓で戻す。覚えるのは5つだけ

食品(100gあたり)マグネシウム出典
ほしひじき(乾)640mg食品成分DB
カットわかめ(乾)460mg食品成分DB
ごま(いり)360mg食品成分DB
アーモンド(いり・無塩)310mg食品成分DB
糸引き納豆100mg食品成分DB
木綿豆腐57mg食品成分DB
ほうれんそう(ゆで)40mg食品成分DB
数字はすべて、文部科学省 食品成分データベースの該当ページに飛べるようにしてあります。ご自分でも確かめてみてください。

ここで、正直な話をひとつ。この表の上のほうは、いっぺんにたくさん食べるものではありません。乾物は水で戻りますし、ごまを100g食べる人はいません。

ですので、ふだんの一食分に直しておきます。

  • みそ汁にカットわかめひとつまみ(2g)→ 約9mg
  • ごまを小さじ1(3g)ふる → 約11mg
  • 納豆1パック(45g)→ 約45mg
  • 木綿豆腐半丁(150g)→ 約86mg
  • ごはんを玄米や分づき米に(150g)→ 白米より約60mg多い

足してみてください。これだけで200mg前後になります。平均との差を埋めるには、じゅうぶんな量です。

特別なものは、ひとつも出てきません。わかめ、ごま、納豆、豆腐、玄米。売り場を25年見てきて思うのは、答えはたいてい、こちら側(食品売り場)にあるということです。

「玄米はハードルが高い」という方へ

ここまで読んで、「玄米がいいのは分かった。でも、うちは無理そう」と思われた方。正直な感想だと思います。

売り場でも、いちばん多い声です。炊き方が変わる、食感が変わる、家族に「今日のごはん、なんか違う」と言われる。玄米は、続かなくてやめてしまう方がとても多いのです。

ですので、はじめての方には「白米に混ぜるだけの雑穀」からをおすすめしています。炊飯器も、水加減も、いつものままで構いません。

下は、北海道のお店の24種類の雑穀をブレンドしたものです。発芽玄米・黒米・もち麦・押し麦・緑米などが入っていて、いつものお米に混ぜて炊くだけ。メール便で届くので、まず一袋試すには手ごろです。

ぱきら

コツは、いきなり増やさないこと。白米10に対して雑穀1くらいから始めてみて。慣れてきたら少しずつ足していけばいいからね

おやつを、ナッツに替えるだけでも

もうひとつ、手っ取り早いのがナッツです。アーモンドをひとつかみ(25g)で、約78mg。おやつを替えるだけで、これだけ入ります。

ただし、売り場で25年見てきた立場から、選び方だけは言わせてください。

  • 「素焼き・無塩」を選ぶ。塩やバターがついたものは、ミネラルを摂るつもりが塩分を摂ることになります
  • 大袋のまま、食卓に出さない。ナッツは決して低カロリーではありません。小皿にひとつかみだけ移してから出すと、ちょうどよく止まります

この2つを満たすものを、下に挙げておきます。

まず一袋、試してみたい方に。無塩・素焼きで、アーモンド250gかミックスナッツ300gを選べます。メール便で届くので、いきなり大袋を買わずに済みます。

ふるさと納税をされている方は、返礼品で受け取るという手もあります。アーモンド・カシューナッツ・マカダミアナッツ・くるみの4種で、塩も油も使っていない直火焙煎。500gから選べます。

ぱきら

体にいいからと大袋を買って、一晩で半分なくなる。……お客さんの話じゃなくて、私の話です。だから袋ごと持ってこない。小皿に出す。意志の力に頼らなくていいのが、いちばんありがたいんだ

ここまで2つ紹介しましたが、もちろん、何も買わなくて構いません。みそ汁のわかめと、ごはんにごま。それだけでも、今日から足せます。

サプリメントの前に、知っておいてほしいこと

「じゃあサプリで」と言われそうなので、先に書いておきます。

マグネシウムは、サプリメントや医薬品からの摂取について、成人で1日350mgという耐容上限量が決められています。摂りすぎると下痢や吐き気が起こることがあります(厚生労働省eJIM)。腎臓の病気がある方、お薬を飲んでいる方は、必ず医師か薬剤師にご相談ください。

そして、いちばん大事なところ。

国立がん研究センターなどの大規模な追跡調査(JPHC研究)では、マグネシウムの摂取量がいちばん多いグループの男性で、虚血性心疾患の発症リスクが34%低かったという結果が出ています。ただし研究者自身が、「他のミネラルを多く摂っていた影響かもしれない」と但し書きをしています(多目的コホート研究(JPHC研究))。

読者の疑問(?)

結局、効くの? 効かないの?

ぱきら

「効く」とは言えない。でもね、足りていないものを足りるようにするのは、効くかどうかの前の話だよ

今日、持って帰っていただきたいこと

土台にあるのは、血圧・血糖・脂質を診てもらうこと。たばこをやめること。体を動かすこと。マグネシウムは、その土台の上に乗る話です。順番を間違えないでください。

そのうえで、今晩のみそ汁にわかめをひとつまみ。それくらいなら、今日からできます。

出典

※この記事は栄養と食品の選び方についてまとめたものであり、病気の診断・治療・予防の効果を示すものではありません。気になる症状のある方は、医療機関にご相談ください。

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ぱきら

この記事を書いた人|ぱきら

健康食品・自然食品の販売現場に立ち続けて約25年。健康食品やサプリメントを主軸に、寝具・化粧品・整水器・補聴器まで、延べ数千点の「健康にまつわる商品」を直接お客様に届けてきました。華やかな広告の裏にある「商品の本当の姿」と、流行に流されない「賢い選び方」をお伝えしています。

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この記事を書いた人

25年間現場で「健康の正体」を見極めてきた目利き
はじめまして。健康業界の現場に立ち続けて約25年。自然食品、健康食品やサプリメントを主軸に、寝具全般、化粧品、補正下着、整水器に、インソール、健康ジュエリー、空気清浄機から補聴器まで、延べ数千点に及ぶ「健康にまつわる商品」をは幅広いジャンルで直接お客様に届けてきました。

私がこの四半世紀で学んだこと。それは、「華やかな広告やマーケティングの裏にある、商品の本当の姿」です。

世の中には「国産=安心」「高価=高品質」というイメージが溢れていますが、現場で多くのお客様の体調の変化や原材料の真実を見てきた私には、別の景色が見えています。何を食べるか、何を使うか以上に大切なのは、情報に惑わされず「自分に本当に必要なもの」を【正しく選ぶ力】です。

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